「Must」ではなく「Should」電車内マナーを考える

Communication

普段私達が利用している電車。

時間が正確で遠い場所へ運んでくれるこの乗物は私達に欠かせないものになっています。

今回はそんな電車のマナーについて考えていきます。

ルール

電車に乗るためにはいくつかの暗黙のルールが存在します。

  • リュックは前にして乗る
  • 降りる人が先で乗る人は後
  • 乗る時は整列する
  • 入り口付近ではなく奥まで進む
  • 電車内での通話は控える

これらは運営されている車掌さんや駅員さんが伝えているだけで、守らなくても罰則はありません。

つまりこれらは常識という名のルールによって私たちの共通認識として刷り込まれています

なぜ従うのか

従っている方が利用している私達が気持ちよく、問題や事故なく過ごせるからです。

比較的新しく言われ始めたリュックを前に持つ行為は、その方が他の乗客にぶつからずに済むという理由がある為です。

それをすること、ルールに従うことで他人に迷惑行為をしないようになります。

疑問を持つ

しかし、このような常識は本当に良いルールなのでしょうか

私達の当たり前に疑問を持った事はありますか?

常識を疑うと理由がわからない部分は多く存在します。

車内通話

車内通話が良い例でしょう。

優先席付近では電源をお切り下さい。
それ以外の所ではマナーモードに設定の上、通話はお控え下さい。

このようなアナウンスを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

優先席付近で電源を切る行為は、携帯電話の発する周波数がペースメーカーを付けている方に悪影響を及ぼす為とされています。

ではマナーモードに設定して、通話を控える意味はなんでしょう。

それは他の乗客への迷惑行為に該当するからです。

  • 大きな音を出していて、スピーカーから音が漏れている
  • 大きな声で会話をしている
  • 着信音が大きい

これらは迷惑行為に該当するとされている為、上記のようなアナウンスがされています。

しかし、携帯電話での通話は小さい声であれば全く問題ありません。

これは私達がアナウンスにより「通話=いけないもの」と刷り込まれている為に起こっている勘違いです。

友人との会話は良くて、通話がいけない理由が全く見当たりません。

そもそも相手への迷惑行為というのも度が過ぎていなければ問題ないはずです。

それを一切認めないとする、ルールを守らない方への世間の常識や視線が私達のルールを作っています。

ルールは絶対なのか

このようにルールが一部誤解されて認識されている場合も多いのが現状です。

電車だけでなく、様々な所でこのような事が起こっています。

しかし多くの方々は

  • 疑問も持たずに過ごしている
  • 疑問に感じても改善することはできない
  • 疑問だが変える必要性を感じていない

このように思っているかもしれません。

今回は電車におけるマナーを取り上げていますが、是非皆さんも身の回りに対して疑いの目を向けてみて下さい。

そうすればきっと違った視線で物事が捉えられ、少しでも良い世の中に変えていけるはずです。

電車におけるマナー

タイトルにあるように今回は「電車のマナー」として

従来言われていた事への新解釈
従来言われていなかった新しいマナー

を提案していきます。

優先席

頑なに座らない方がいますが、優先席は座っても良い席です。

これについて、詳細を以前まとめているのでそちらをご覧ください。

車内通話

前述したように、車内通話はしても全く問題ありません

もし誰かに嫌な顔をされたらスマホの電源を切っているか尋ねましょう。笑

注意して欲しいことは、大きな声で話さないことです。

電車内は走行音以外では基本的に静かな空間です。会話も悪目立ちしてしまいます。

通話は

  • 突然始まる
  • 相手が見えない

という特徴があります。

突然始まるので驚き、話しているのは1人なので他の人も強気に出れます。

これに車内マナーを守っていないという白い目線が加わり、強烈な拒絶に繋がります。

そう感じる方がいることを理解した上で、通話をしていきましょう。

私個人の意見としては、

  • 必要な電話は応答するが、相手に聞こえる程度の小さな声で。
  • それ以外は、応答して「掛け直す」と一言相手に断る。

このようにすると良いでしょう。

ホームでの整列

これは非常に悪質な常識になっています。

いついかなるときでも整列をして順番を守ろうとしています。

誰もが整列する事が正義だと思っています。

もちろんその常識は正解です。

順番を守らない方は「悪」だとみなされます。

しかし私が提案したい事は、狭いホームの上でも整列していることが正しい事なのかということです。

  1. 両側から電車が来るようなホームで整列して電車を待ちます。
  2. 片側1番線の電車はまだ到着していない為、長い列ができています。
  3. 反対側2番線の電車が到着して大勢の乗客がホームへ降りてきました。
  4. 降りてきた乗客は乗換や出口の方へ歩く為、ホームの端を歩きます。
  5. そうすると長い列を作っている1番線の整列している乗客が道を塞いでしまうのです。
  6. それによりホームが人で溢れ、電車の遅延や乗客同士のトラブルなど二次災害に発展する恐れがあるのです。

この場合、整列せずにホームの真ん中辺りで電車を待っていたらどうだったでしょうか。

通行の妨げにもならず、塞いでしまうこともなく、混雑はかなり解消されたのではないでしょうか。

整列する事は確かに正しいことです。
しかし時と場合によっては、他の方への迷惑行為に繋がっているのです。

常識を破り他の人の模範となれるような動きが必要なのではないでしょうか。

上記の様なケースは様々な所で発生しています。

誰もが快適に利用できる様に鉄道各社も努力して欲しいものです。

網棚

圧倒的に利用されている方が少ないです。

乗せたら忘れてしまうかもしれないという理由が多いでしょうか。

忘れてしまうのはどうしようもありません。笑

意識して頂く他ありません。

網棚に荷物を乗せるとその分のスペースが確保されます

リュックを前に持っている方が上に乗せるだけで混んでいる時は非常に有効です。

また下に荷物を置くより衛生的で他の乗客の邪魔になりません。

もっと有効活用していきましょう。

座る位置

座席に座る際、正確なポジションに座られていますか?

どの電車であっても1人が座るべきとされるスペースが記されています。

模様や凹み、方法は様々ですが明確にわかる様になっています。

この座る位置が少しズレるだけで様々な弊害を生み出します。

  1. 座れない
  2. 肘がぶつかる
  3. 狭い、窮屈
  4. セクハラ
  5. 肌が触れ気持ちが悪い

特に1~3は頻繁に起こっています。

隣の方に触れないように少し間を空けることで、2,3席離れた所では座れない方や狭い思いをしている方がいます。

少し腰を上げて調整するだけで自分も相手も不快な想いをしなくて済むため、座る際には正確な位置に座るようにして下さい。

まとめ

マナーを守る事は良いこととされています。

もちろんそれは共通の認識として私達の生活の中で適用されています。

しかし時と場合によっては、そのマナーが他人への迷惑行為に繋がってしまうこともあるのです。

そのような自覚を持ちマナーを守ることで、いざというときは周りの状況から判断して最も効果的な行動が示せると感じています。

それが常識から逸脱する行為だとしてもです。

マナーに対し疑問を抱き、もっと良い行動を思い付いたら、是非勇気を出して行動してみて下さい。

その行動が誰かの意識を変えて少し世の中が暮らしやすくなるかもしれません。

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