優先席の使い方とマナー【譲るべき時、座るべき時、そして見逃さない配慮】

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普段から電車を使っている方々は優先席に座っていますか?

年配の方や妊婦の方、怪我をした方に譲るべきとされている優先席ですが空席が目立つことも多いです。

結論からいうと、空いてるなら座って大丈夫です!

むしろ場合によっては積極的に座って下さい

その理由を説明していきます。

本来の使い方

優先席を使用するタイミングは

おゆずり下さい。席を必要としているお客さまがいます。

と記載があります。

つまり譲る事を前提にしていて、座ってはいけない訳ではありません

身体的なハンデや他人に迷惑をかける可能性があるので、優先的に座って良いとされている席が優先席です。

なぜ座らないのか

普段から優先席を避けている方は大勢います。

なぜなら身体的な不自由がなかったり、座らなくても他人に迷惑をかける事がないからだと考えられます。

  • 席を必要としている方が乗ってくるかもしれない。
  • どこも悪くないのに優先席に座れない。
  • あの席は特定の方しか座ってはいけないから。

そう考えて座らない方が多いのではないでしょうか。

これは他人の目線を気にしすぎる日本人ならではだと感じています。

同時に奥ゆかしい、配慮が行き届く日本人ならではでもあります。

座らない事による迷惑

ただ座らない事で迷惑をかけている事もあるのをご存知でしょうか?

そんなことあり得ないと思う方もいるかもしれませんが、実際によく起こっています。

混んでいる時

車内が混んできて目の前の優先席が空いているのに座らないと、立っている方々が窮屈になります

そんな時は積極的に座って少しでもスペースを確保する方が迷惑が掛かりません。

もちろん座らないという気持ちは、優先席を座るべき方々に配慮していて素晴らしいです。

しかし、満員電車では少しでもスペースを確保したいと誰もが感じています。

それによって痴漢の被害にあう方が減る可能性もあり得ます。

混んでいる時は譲れない場合も多いので、周りの方の為にも座ってしまいましょう。

大きい荷物を持っている時

大きな荷物がある時も座って良いでしょう。

持って立っていると足元に置いたり、背負っていたりして周りの方の出入りに障害となる可能性が高いです。

入口付近で端に寄ることも得策ですが、荷物が大きいと邪魔になる可能性は高いです。

長い時間乗っているのであれば、思い切って優先席に座ってしまってもいいでしょう。

上記の2つに共通している事は、

世間体を気にするのではなく、思いやりを持って行動すべき

だという事です。

その方が多くの方にとって良い結果となります。

座って良いタイミング

上記の例は他人に迷惑がかかる具体的な例でしたが、通常の座って良い場合をご提案します。

空いている時

空いていたら座っても問題ありません。

通常の席が空いていなければ座っても良いでしょう。

体調不良の時

体調不良は他人から見てわかりません。

妊婦さんのマタニティマークの様に相手に知らせるものがあれば別ですが、今のところ存在しません。

(少なくとも私は見たことがありません。)

  • お腹が痛い
  • 熱がある
  • 足が痛い

など。

他人を思いやる気持ちも大切ですが、自分の事を一番に大切にしてください。

車内で倒れてしまい電車を停めてしまう方が迷惑を掛けてしまいます。

そのように考えれば座る事への罪悪感も多少和らぎます。

付き添っている時

優先席を必要としている方と一緒にいる際は座って良いでしょう。

  • 付添人
  • 介護者
  • 乳幼児の親

など。

付添人が助けを必要としている場合も多いです。

乳幼児などは他の方に迷惑を掛けないためにも一緒に座っても良いでしょう。

どれにも共通している事ですが、あなた以上に席を必要としている方が乗車されたら譲ってあげて下さい。

これは優先席以外の場所でも同じです。

席に座ること自体は何も悪いことではありません

譲る

前提ですが、譲ることで迷っているあなたは優しい方です。

譲るという事は、しなくても怒られませんし罰金されるわけでもありません。

譲る行為は選択であって義務ではありません。

譲る相手

譲る相手に迷う事もあるでしょう。

ドラマの様に、わかりやすく杖を突いたお婆さんが乗ってきたら飛び上がって譲るのに…

  • この方、お腹が出ているけど妊婦さんなの?マタニティマークがないから違うよね?
  • 年配の方だけどバリバリ働いていて、席を譲ったら失礼そうだな。
  • この子、頑張って立ってるけど保育園児かな。譲ったほうが良いのかな?

こんな時は正解がありません!笑

ハッキリ言って個人の判断にお任せするしかありません。

判断基準も異なるので一概に区別もできませんが、私が行っている判断基準を参考にして下さい。

80歳以上に見える方

見た目は非常に判断が難しいです。

ここでは80歳以上としましたが、この方は譲った方が良いと思ったら譲るようにしています。

身近なおじいちゃん、おばあちゃんと比較すると良いでしょう。

立ち姿が立派で、背筋が伸びている様な方は譲らなくても大丈夫と感じています。

マタニティマークを付けている方

席に座っている時に、前に立った女性の鞄に目を配るようにしています。

それで見た目は全くお腹が出ていなくてもマタニティマークが付いていたら席を譲るようにしています。

妊婦さんに縁がない方は知らないかもしれませんが、「悪阻(つわり)」という妊娠初期の症状があります。

気分が悪くなったり、めまいがしたりと症状は様々なようです。

症状がひどい方は入院が必要な方もいるので、とても辛いです。

見た目は妊婦さんだとわからなくても、マークを見つけたら積極的に譲ってあげて下さい。

その逆もあり、マークが見えない方には絶対に譲ってはいけません。笑

その方に「お腹が出ている」と伝えている様なものです。

仮に妊婦さんだと感じてもマークが無ければ譲る事は控え、降りるフリをするなどすることが良いでしょう。

妊婦の方はしっかりマークが見えるようにして下さい。

積極的に席を譲ってもらって下さい。

あなたのお腹にいる赤ちゃんは私達の宝です。

私達にも守らせて下さい。

たまにマークを付けている事を悪くいうる方がいるようですが、論外です。

そんな事をいっている方は無視してお腹の子を大切にして下さい。

自分事だと思わないで下さい。

社会全体で配慮すべきことです。

乳幼児を連れている方

乳幼児を連れていると非常に大変です。

抱っこにベビーカー、荷物も多くなります。

車内で抱っこしている方を見つけたら席を譲ってあげて下さい。

寝てしまって長時間抱っこしている可能性もあります。

それだけ親というのは大変です。

少しでも負担が軽減できるように助けてあげましょう。

小学生低学年

小学生になればある程度立っていられる、足腰も強くなっています。

しかし、まだ小さな子供です。

座ったほうが安全・安心には違いありません。

また立っていると他の方の迷惑になる可能性も高いでしょう。

車内でふざけだすかもしれませんし、倒れてしまうかもしれません。

親御さんも立たせているより座らせた方が安心できます。

様々な点を考慮すると座らせてあげた方が得策です。

明らかに座ったほうが良いと思える方

書く必要もありませんが、ケガをしている方や、目や身体が不自由な方には席を譲りましょう。

譲られたら

ただ、譲るというのも勇気がいります。

  • 恥ずかしい
  • 面倒
  • 断られるかも

等々。

譲ってくれた方がいたら素直にお礼を言って譲って頂きましょう

相手がどんな想いで譲ってくれたかはわかりません。

しかし、善意に違いはありません。

その行為を受けない事はよくありません。

遠慮をして断ったり、直ぐに降りるからと断ったりしている方がいます。

その方にとっては有難迷惑だったのかもしれません。

ただ譲ってくれた方の気持ちを考えてあげて下さい。

その方の善意にちゃんと甘えて下さい。

譲られたら受け入れる方が、お互いにとって良い気持ちになるのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は誰しもが利用する電車内のマナーとして、優先席について考えていきました。

私は優先席自体がいらないと感じています。

しかし高齢者や乳児を連れている方はその席を求めて乗車されます。

その方が他人に迷惑が掛からないからです。

そのような風潮がある以上は優先席の意義があります。

ただ前述したように、優先席は座って良い席です。

どこに座っていても席を譲る気持ち」を忘れなければ問題ありません。

是非日々の電車を利用する際に思い出してください。

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