家族にはあんなに思ったことを言えるのに、会社の上司や同僚と話す時には思っている発言はできない。
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今回はそんな深層心理が働いている理由や状況について考えていきます。
会社でも家族の様に話せるようになれば、会社の環境は劇的に良くなるはずです。
この記事を最後まで読んでいただくと、以下の点がわかります。
- 心理的安全性が何か
- 重要だと言われている
- 安全性の効果や確立する為に必要なこと
是非最後までご覧ください！
心理的安全性
心理的安全性とは、
個人やメンバーが自分の考えや意見を自由に表明し、失敗や過ちを恐れずに行動できる状態
を指します。
つまり、
何を言っても怒られたり否定されたりする事がない状態
です。
チーム
心理的安全性が求められるのは
- 会社
- 機関、団体
- チーム
などの「組織」である事が多いです。
安全性が確保されると、関係性が格段に良くなります。
そうすることで、
- 円滑なコミュニケーションが図られ
- 生産性が上がり
- 目的を達成できる
様になります。
忖度や気遣い
日本人は以前から「思いやり」を大切にする文化が根付いています。
その為、相手の気を悪くする様な発言は避ける傾向にあります。
- 忖度
- 遠慮
- 気遣い
などの言葉からわかるように、相手の顔色をうかがって発言する様な場合が多いです。
しかし、それでは安全性が確保されているとは言えず、結果として
- ストレス
- ハラスメント
- 転職、退職、自殺
などの社会問題を引き起こしています。
現在の社会には「何も恐れずに、自由に言動できる環境が求められている」と言えます。
いち早くこの考えをチームに取り入れたのが、あの「Google」です。
Googleは、チームに心理的安全性が確保されている状態だと
- 離職率が低い
- 他メンバーのアイディアを上手く利用できる
- 収益性が高い
- 評価される
などの効果が現れたことを明らかにしています。
得られるメリット
実際に心理的安全性がもたらされると、どうなるのでしょうか？
具体的に得られるメリットをご紹介します。
コミュニケーションが活性化
圧倒的なメリットが、組織内のコミュニケーションが活性化することです。
- 言いたいことを言えない
- 報告が遅くなる
- 気軽に質問できない
心理的安全性が確保できていないと、この様な状況になりチームとして機能しなくなります。
しっかりと安全性が確保できていれば、発言の機会や意思疎通の回数が増えコミュニケーションが活性化されます。
そうすることで、生産性が向上しチームにとって良い影響を及ぼし、機能していきます。
問題解決の促進
問題を解決するのが早くなる効果も期待できます。
心理的安全性が確保されていると、緊張感がなくなり、自由な発想からアイディアが生まれやすくなります。
つまり、個人が創造しやすい環境が整い、何かを生み出すことがやり易くなります。
精神的に追い込まれていると、
- プレッシャー
- 緊張
- 責任感
から本領を発揮できないことが多いです。
それを少しでも取り除く事で、早期での問題解決につながります。
組織と人の関係性が向上
家族の間柄であれば思ったことを言い合える関係性が築けているのではないでしょうか。
心理的安全性が確保されると、家族の延長の様な組織や空間が形成されます。
そうすることで、良好な関係性が築かれていきます。
家族は喧嘩しても別れることはありません。
だから相手の顔色を窺うことなく、ぶつかり合っているのではないでしょうか。
まさに【心理的安全性】が保たれている関係性です。
安全性が確保されれば、それだけ良い関係性を形成することが可能です。
確立するためには
最も大切な「確立する方法」についてご紹介します。
これらを実践することで心理的安全性を確立していきましょう。
チームの垣根を越えた「信頼関係」
心理的安全性を確立するのに、欠かせない要素が「信頼関係」です。
相手のことを信頼していないと、失敗を恐れて自由な発言はできません。
上述した様に、最終的には「家族」の様な関係性を目指すべきです。
その為には、大前提として相手を信頼することが必要不可欠です。
本音で語り合う
偽りや本意ではない発言をしていては、心理的安全性が確立できているとは言えません。
思っていることを
- 素直に
- 本音で
- 伝える
ことが心理的安全性を確保する為には必要です。
自分らしくいられ、お互いが本音で語り合える環境を築いていくことが重要です。
失敗を失敗としない
組織内で
- 信頼する文化
- 相手を尊重する風潮
が確立されている状態であれば、失敗は失敗になり得ません。
失敗を非難しても何も生み出さず、ただ関係性を壊してしまうだけです。
相手を信頼して、尊重できれば自然と心理的安全性が確立されるはずです。
衝突を恐れない
チームや組織である以上、本音で語り合えば衝突は避けられません。
意見が分かれたり、対立したりすることは決して悪いことではないので、恐れずぶつかっていきましょう。
議論し合った中でしか、有益な答えは見つかりません。
チームや組織であれば本来の目的・目標のことを考え、意見を述べる必要があります。
目的がズレていると、発言しなかったり、言われたことをやれば良いと思ったりしてしまいます。
「会議などに出席しているのに発言しない」ことが良くないとされるので発言していきましょう。
心理的安全性を確立する為には、時に衝突することも非常に大切です。
リーダーの役割
上記の要素にはリーダーの役割が非常に大切です。
メンバー間で信頼関係が築けていたとしても、
- 過度な発言
- 偏った見方
- 傲慢な態度
が発生することもあります。
そんな時はリーダーが、上手く
- 調整
- 仲裁
- 是正
することが必要です。
心理的安全性が確保されているとは言え、何でも言って良い訳ではありません。
上手くコントロールする為には、リーダーの力量が問われる部分でもあります。
リーダーについて、以前まとめた記事はこちらからご確認ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
今回は【心理的安全性】について、ご紹介しました。
今これを読んでいるあなたも、何か心当たることがあったのではないでしょうか。
心理的安全性はこれからの時代において不可欠な考え方であり、個人の成長と組織の成功に大きく関わってきます。
現状の組織では心理的安全性を確保することは難しいかもしれませんが、少しづつ実践して安全性を確保していきましょう。
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